March 14, 2012
震災から一年 〜陸前高田・被災地ボランティアを通して
東日本大震災から一年が経ちました.亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに,被災地が復興へ邁進し,被災された方々に本当の笑顔が戻る事を心より願います.
2012年1月27日,旧正月休みで台湾から帰国した小生は,池袋発の夜行バス「釜石気仙ライナー」に一人乗車した.仙台の阿部一族の元へ帰省する前に,津波被災地をこの目で確かめてみたかったからだ.ただ被災地を訪れるだけの物見遊山にはなりたくなかったので,ボランティア活動に参加することにした.もう一つ,台湾は震災後に200億円を越える世界中で最多の義捐金を集め,震災発生直後から支援物資の支給や現地での支援活動も行っている.東京都(人口1318万人)が約9億円の義援金を集めたのに対し,人口2315万人,平均月収10万円足らずの「国交の無い」台湾からこれだけの支援があったのだ.小生の台湾人・老婆もワールドビジョンで活動を行っており,日々仕事(研究)にばかり没頭している小生も,現地で何か役に立ちたいという気持ちがあった.午後11時発の夜行バスは満員だった.それぞれの人生を乗せたバスは,都会の喧騒から一路北へ向った.この冬一番の寒さだった.

午前5時過ぎ,白み始めた車窓のカーテンを引くと,荒野と化した海岸線をバスは進んでいた.凍結した窓からぼんやりと臨む景色は,まったく言葉を失う別世界だった.午前6時に岩手県・陸前高田市役所仮庁舎で下車.津波被害によって市庁舎を含む市の7割以上が被害を受けた陸前高田では,海岸から3kmほど離れた丘の上に昨年5月,仮庁舎が設置された.バスを降りた若い女性グループがいた.彼女らは定期的に陸前高田を訪れているボランティアとのこと.地元の車がお迎えに来ていた.ボランティアセンタを通さずに,個人で活動しているこういう素晴らしい方々も多くいるのだろう.また,車中で小生の隣席にいた東京在住の男性は,津波被災地の見学の為に来たとのことで,海岸目指して丘を下って行った.小生は仮庁舎から更に内陸へ7km離れた陸前高田市災害ボランティアセンタへ向けて,仙台帰省のための荷物を背負い歩みを進めた.温度計は氷点下10℃,まつげも吐息の水蒸気で凍った.気仙川に沿って上流へ向ったが,かなり上流の橋桁なども落ちていて驚いた.ボランティアセンタ付近でも遺体が見つかったと現地の方から聞いた.内陸部にはコンビニや商店なども営業しており,復興作業員らしい人々が大勢いた.午前8時半の受付開始の1時間前には陸前高田ボランティアセンタに到着.眠れなかった夜行バスの疲れも重なり,これからボランティア活動だというのに既に体力を消耗していたが,陸前高田市災害ボランティアセンタ(以下,ボラセン)の熱気で一気にやる気が出てきた.ゴム手袋,軍手,防塵マスク,作業着,安全靴か金属製中敷き長靴,防塵ゴーグル・目薬,帽子,タオル,食料・飲料水,保険証(小生は日本の保険証はない.被災地ボランティア保険に予め加盟),常備薬・救急セット,着替え,雨具などを用意してきたが,ボラセンには,ゴム手袋,軍手,防塵マスク,栄養剤,ホカロンなどが用意されていた.被災地ボランティア保険の加入受付まであった.




厳寒の空の下,ボラセンには280名のボランティアが朝会に集まった.そのほとんどが,自治体や企業などで組織されたボランティア軍団で,遠路からのボランティア・バスツアーも複数到着.個人でのボランティア参加は,小生も含めて10名ほどだった.朝会では,新規参加の個人ボランティアの挨拶の時間があったので,「台湾から来たアベです...」と自己紹介した.どうも台湾人だと思われたらしく「日本語うまいですね」と色々な方に話しかけられ,お陰でその日は色々と親切にして頂けた.謝謝台湾.さて,ボラセンでは主に以下の作業項目があり,個人ボランティアは自分の希望で作業内容を選べるシステムであった.
(1) 漁業再開に向けた「カキ養殖イカダ作り」のお手伝い
(2) 津波で流された思い出の品の分別、洗浄のお手伝い
(3) 花畑作りのお手伝い(固くなった土の掘り起しや苗植えなど)
(4) ガレキ撤去
(5) 側溝の泥だし
小生は(2)を選択.熟練ボランティア松浦氏,韓国人ボランティア,東京から車で来た漫画家三人組とチームを組まされた.徒歩で来たので足がないので,松浦氏の車に同乗させて頂いた.韓国から個人ボランティアとして参加しているキムさんも同乗.途中,コンビニで昼食の買い出しをしてから市街地へ下り,初めて津波被害の光景を目の当たりにした.数ヶ月間ボランティア活動を継続している松浦氏の説明を聞きながら市街地を抜け,広田湾を回って広田半島の山の上にある陸前高田オートキャンプ場「モビリア」へ登った.ここは,陸前高田市内の中で残った数少ない施設の一つで,被災直後より避難所として利用されており,現在は仮設住宅地となりキャンプ場としては利用できない.広田湾の「ヒロタ」は,アイヌ語で「美しい砂浜」の意味がある.



現地に到着すると,既に先着隊が屋外で作業を開始していた.我々はまず簡単な力仕事を行い,「津波で流された年賀状アルバムの洗浄」作業を開始.泥まみれの年賀状,まだ湿っている年賀状などを一つ一つ丁寧に奇麗にしていく.氷点下の寒空の下での地道な作業.皆殆ど無口に作業を続ける.ついつい年賀状に書かれた文章を読んでしまう.受け取り主がちゃんとこのメッセージを受け取って欲しいと願いながら,丹念に清掃していく.現場の雰囲気をジョークを飛ばしながら和やかにしてくれた隣のおじさんも,年賀状の文章を読みながら時おり感想を漏らしていた.昼食を挟み午後2時過ぎ頃までこの地道な作業に専念した.日が傾くと道路は凍結するので,午後3時までにボラセンに戻るように指示されていた.


帰路は,漫画家さんらの車に乗車して,陸前高田の海岸の端から端まで走った.瓦礫の多くは撤去され固められていたが,津波で残骸と化した建造物は,まだあちらこちらに残る.その先には,エメラルドグリーンに輝く,恐ろしいほど美しい海が広がっていた.震災後に復活した漁では,漁獲量も魚の大きさも増している.通常は3年はかかる養殖牡蠣も,半年で成長してしまったそうだ.これは,津波で海底がかき混ぜられて,海中の養分が豊富になったからだと考えられている.津波後の海底が美しく生まれ変わっていることは,海底探査からも明らかになった.人々の作った街を破壊した巨大津波は,人々が汚してきた海を蘇らせ,東北の海は豊かになっていたのである.「一本松」も健在だった.長さ2kmに及ぶ遠浅の砂浜に生育する7万本のクロマツとアカマツの砂潮林である「高田松原」は,200年以上前に植えられた.この白砂青松は日本を代表する景勝の一つでもあったが,全て津波で流された,ただこの松一本を残して.


ボラセンに戻り,陸前高田市役所仮庁舎まで彼らの車で送って頂けた.バス停では,今朝方浜辺へ向った男性と再会した.多分,彼が見てきた津波被災地と,小生が体験して見てきた津波被災地は異なるだろうなと思った.街は津波で破壊され,その悲惨さだけが光景に映される.これは,テレビのニュース映像で散々見てきた.実際には,壊されたモノや生活を再び取り戻そうと必死に前へ進もうとする陸前高田の人々がそこにいる.ボランティア活動を通して,現地の人々と触れ合い感じた.被災地復興とはいうが,現地の人々は政府の復興対策の遅れに不満を持っている言葉も聞いた.ボランティアは自己満足で終わるのではなく,継続し更にその輪を大きく広げていかなくてはならない.震災から一年が経ち,非被災者達は日々の生活に追われ,被災者達のことを忘れてきているのではないだろうか.

午後3時56分に仙台へ向うバスに乗り込み海岸線を進むと,津波で破壊された小さな漁村や,いまだに大型船が打ち上げられている気仙沼の町中も通過した.仙台滞在中には,荒浜から仙台港までを一通り訪れた.福島県いわき市の沿岸も訪れた.同じ光景は,数百kmに及ぶ太平洋沿岸各地で見られるのだ.原発問題も含め,2万人近い死者,行方不明者を出した未曾有の災害に見舞われた(見舞われている)日本を復興するためには,日本国民全員が現在進行形で支援を続けていかなくてはならない.
「復興ボランティア=土方作業」と単純に想像していた小生にとって,年賀状の洗浄作業は最初はちょっと気抜けした.しかし,目に見える形だけの復興ならばお金を掛ければできる訳で,「想い出の復興」は現場で手を動かす我々ボランティアにしかできないことだと気付いた.被災地にはそういう義援金だけでは手の届かないニーズがいくらでもあるのだ.支援の形は他にもいろいろとあると思う.被災者以外の人々が支援し耐えなければ,国家の災難を乗り越えた日本復興,日本の将来は無いだろう.
台湾に戻った後,小惑星命名のチャンスを頂き「陸前高田」の名を国際天文学連合(IAU)へ申請した.うまく行けば,5月頃には小惑星「Rikuzentakata」が誕生するかもしれない.その時には改めて報告します.
Rikuzentakata is a city in Iwate, Japan, which was one of the most affected city by powerful tsunami waves triggered by the 2011 earthquake off the Pacific coast of Tohoku. A part of the shoreline Takata-Matsubara having seventy thousand pine trees which was selected a one of the 100 Landscapes of Japan was also damaged completely except a single pine tree. We would encourage the speedy reconstruction of Rikuzentakata and a place of scenic beauty.
震災から一年が経ち,台灣では以下のCMがTVで放映されている.世界中でこんなCMが放送される国は,台湾以外にはないだろう.台湾人が日本人をこんなに心配し支援してくれたことを決して忘れずに,世界で一番の親日国家・隣国「台湾」のことを日本国はもっと考えて頂きたい.
2012年1月27日,旧正月休みで台湾から帰国した小生は,池袋発の夜行バス「釜石気仙ライナー」に一人乗車した.仙台の阿部一族の元へ帰省する前に,津波被災地をこの目で確かめてみたかったからだ.ただ被災地を訪れるだけの物見遊山にはなりたくなかったので,ボランティア活動に参加することにした.もう一つ,台湾は震災後に200億円を越える世界中で最多の義捐金を集め,震災発生直後から支援物資の支給や現地での支援活動も行っている.東京都(人口1318万人)が約9億円の義援金を集めたのに対し,人口2315万人,平均月収10万円足らずの「国交の無い」台湾からこれだけの支援があったのだ.小生の台湾人・老婆もワールドビジョンで活動を行っており,日々仕事(研究)にばかり没頭している小生も,現地で何か役に立ちたいという気持ちがあった.午後11時発の夜行バスは満員だった.それぞれの人生を乗せたバスは,都会の喧騒から一路北へ向った.この冬一番の寒さだった.

午前5時過ぎ,白み始めた車窓のカーテンを引くと,荒野と化した海岸線をバスは進んでいた.凍結した窓からぼんやりと臨む景色は,まったく言葉を失う別世界だった.午前6時に岩手県・陸前高田市役所仮庁舎で下車.津波被害によって市庁舎を含む市の7割以上が被害を受けた陸前高田では,海岸から3kmほど離れた丘の上に昨年5月,仮庁舎が設置された.バスを降りた若い女性グループがいた.彼女らは定期的に陸前高田を訪れているボランティアとのこと.地元の車がお迎えに来ていた.ボランティアセンタを通さずに,個人で活動しているこういう素晴らしい方々も多くいるのだろう.また,車中で小生の隣席にいた東京在住の男性は,津波被災地の見学の為に来たとのことで,海岸目指して丘を下って行った.小生は仮庁舎から更に内陸へ7km離れた陸前高田市災害ボランティアセンタへ向けて,仙台帰省のための荷物を背負い歩みを進めた.温度計は氷点下10℃,まつげも吐息の水蒸気で凍った.気仙川に沿って上流へ向ったが,かなり上流の橋桁なども落ちていて驚いた.ボランティアセンタ付近でも遺体が見つかったと現地の方から聞いた.内陸部にはコンビニや商店なども営業しており,復興作業員らしい人々が大勢いた.午前8時半の受付開始の1時間前には陸前高田ボランティアセンタに到着.眠れなかった夜行バスの疲れも重なり,これからボランティア活動だというのに既に体力を消耗していたが,陸前高田市災害ボランティアセンタ(以下,ボラセン)の熱気で一気にやる気が出てきた.ゴム手袋,軍手,防塵マスク,作業着,安全靴か金属製中敷き長靴,防塵ゴーグル・目薬,帽子,タオル,食料・飲料水,保険証(小生は日本の保険証はない.被災地ボランティア保険に予め加盟),常備薬・救急セット,着替え,雨具などを用意してきたが,ボラセンには,ゴム手袋,軍手,防塵マスク,栄養剤,ホカロンなどが用意されていた.被災地ボランティア保険の加入受付まであった.




厳寒の空の下,ボラセンには280名のボランティアが朝会に集まった.そのほとんどが,自治体や企業などで組織されたボランティア軍団で,遠路からのボランティア・バスツアーも複数到着.個人でのボランティア参加は,小生も含めて10名ほどだった.朝会では,新規参加の個人ボランティアの挨拶の時間があったので,「台湾から来たアベです...」と自己紹介した.どうも台湾人だと思われたらしく「日本語うまいですね」と色々な方に話しかけられ,お陰でその日は色々と親切にして頂けた.謝謝台湾.さて,ボラセンでは主に以下の作業項目があり,個人ボランティアは自分の希望で作業内容を選べるシステムであった.
(1) 漁業再開に向けた「カキ養殖イカダ作り」のお手伝い
(2) 津波で流された思い出の品の分別、洗浄のお手伝い
(3) 花畑作りのお手伝い(固くなった土の掘り起しや苗植えなど)
(4) ガレキ撤去
(5) 側溝の泥だし
小生は(2)を選択.熟練ボランティア松浦氏,韓国人ボランティア,東京から車で来た漫画家三人組とチームを組まされた.徒歩で来たので足がないので,松浦氏の車に同乗させて頂いた.韓国から個人ボランティアとして参加しているキムさんも同乗.途中,コンビニで昼食の買い出しをしてから市街地へ下り,初めて津波被害の光景を目の当たりにした.数ヶ月間ボランティア活動を継続している松浦氏の説明を聞きながら市街地を抜け,広田湾を回って広田半島の山の上にある陸前高田オートキャンプ場「モビリア」へ登った.ここは,陸前高田市内の中で残った数少ない施設の一つで,被災直後より避難所として利用されており,現在は仮設住宅地となりキャンプ場としては利用できない.広田湾の「ヒロタ」は,アイヌ語で「美しい砂浜」の意味がある.



現地に到着すると,既に先着隊が屋外で作業を開始していた.我々はまず簡単な力仕事を行い,「津波で流された年賀状アルバムの洗浄」作業を開始.泥まみれの年賀状,まだ湿っている年賀状などを一つ一つ丁寧に奇麗にしていく.氷点下の寒空の下での地道な作業.皆殆ど無口に作業を続ける.ついつい年賀状に書かれた文章を読んでしまう.受け取り主がちゃんとこのメッセージを受け取って欲しいと願いながら,丹念に清掃していく.現場の雰囲気をジョークを飛ばしながら和やかにしてくれた隣のおじさんも,年賀状の文章を読みながら時おり感想を漏らしていた.昼食を挟み午後2時過ぎ頃までこの地道な作業に専念した.日が傾くと道路は凍結するので,午後3時までにボラセンに戻るように指示されていた.


帰路は,漫画家さんらの車に乗車して,陸前高田の海岸の端から端まで走った.瓦礫の多くは撤去され固められていたが,津波で残骸と化した建造物は,まだあちらこちらに残る.その先には,エメラルドグリーンに輝く,恐ろしいほど美しい海が広がっていた.震災後に復活した漁では,漁獲量も魚の大きさも増している.通常は3年はかかる養殖牡蠣も,半年で成長してしまったそうだ.これは,津波で海底がかき混ぜられて,海中の養分が豊富になったからだと考えられている.津波後の海底が美しく生まれ変わっていることは,海底探査からも明らかになった.人々の作った街を破壊した巨大津波は,人々が汚してきた海を蘇らせ,東北の海は豊かになっていたのである.「一本松」も健在だった.長さ2kmに及ぶ遠浅の砂浜に生育する7万本のクロマツとアカマツの砂潮林である「高田松原」は,200年以上前に植えられた.この白砂青松は日本を代表する景勝の一つでもあったが,全て津波で流された,ただこの松一本を残して.


ボラセンに戻り,陸前高田市役所仮庁舎まで彼らの車で送って頂けた.バス停では,今朝方浜辺へ向った男性と再会した.多分,彼が見てきた津波被災地と,小生が体験して見てきた津波被災地は異なるだろうなと思った.街は津波で破壊され,その悲惨さだけが光景に映される.これは,テレビのニュース映像で散々見てきた.実際には,壊されたモノや生活を再び取り戻そうと必死に前へ進もうとする陸前高田の人々がそこにいる.ボランティア活動を通して,現地の人々と触れ合い感じた.被災地復興とはいうが,現地の人々は政府の復興対策の遅れに不満を持っている言葉も聞いた.ボランティアは自己満足で終わるのではなく,継続し更にその輪を大きく広げていかなくてはならない.震災から一年が経ち,非被災者達は日々の生活に追われ,被災者達のことを忘れてきているのではないだろうか.

午後3時56分に仙台へ向うバスに乗り込み海岸線を進むと,津波で破壊された小さな漁村や,いまだに大型船が打ち上げられている気仙沼の町中も通過した.仙台滞在中には,荒浜から仙台港までを一通り訪れた.福島県いわき市の沿岸も訪れた.同じ光景は,数百kmに及ぶ太平洋沿岸各地で見られるのだ.原発問題も含め,2万人近い死者,行方不明者を出した未曾有の災害に見舞われた(見舞われている)日本を復興するためには,日本国民全員が現在進行形で支援を続けていかなくてはならない.
「復興ボランティア=土方作業」と単純に想像していた小生にとって,年賀状の洗浄作業は最初はちょっと気抜けした.しかし,目に見える形だけの復興ならばお金を掛ければできる訳で,「想い出の復興」は現場で手を動かす我々ボランティアにしかできないことだと気付いた.被災地にはそういう義援金だけでは手の届かないニーズがいくらでもあるのだ.支援の形は他にもいろいろとあると思う.被災者以外の人々が支援し耐えなければ,国家の災難を乗り越えた日本復興,日本の将来は無いだろう.
台湾に戻った後,小惑星命名のチャンスを頂き「陸前高田」の名を国際天文学連合(IAU)へ申請した.うまく行けば,5月頃には小惑星「Rikuzentakata」が誕生するかもしれない.その時には改めて報告します.
Rikuzentakata is a city in Iwate, Japan, which was one of the most affected city by powerful tsunami waves triggered by the 2011 earthquake off the Pacific coast of Tohoku. A part of the shoreline Takata-Matsubara having seventy thousand pine trees which was selected a one of the 100 Landscapes of Japan was also damaged completely except a single pine tree. We would encourage the speedy reconstruction of Rikuzentakata and a place of scenic beauty.
震災から一年が経ち,台灣では以下のCMがTVで放映されている.世界中でこんなCMが放送される国は,台湾以外にはないだろう.台湾人が日本人をこんなに心配し支援してくれたことを決して忘れずに,世界で一番の親日国家・隣国「台湾」のことを日本国はもっと考えて頂きたい.
December 05, 2011
はやぶさ2 ピンチ!
以下のニュースが毎日新聞一社から報道されたが,どうも裏がありそう.
朝日新聞記者(東山正宜氏Twitter)の見解;
宇宙開発評論家・松浦晋也氏ブログ
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2011/12/2-e8f0.html
松浦晋也氏Twitter;
和歌山大学・秋山演亮・宇宙教育研究所所長 / 特任教授のAkiakiブログ
「有人宇宙港をめぐる冒険」
以上から推測されるのは,「はやぶさ2」はJAXAにとっては巨額の予算が取れる地球観測衛星の都合の良い広告塔(ダシ)にしか過ぎない(実際JAXAは「はやぶさ2」よりも「地球観測衛星」などの優先度を上げて予算要求している).
JAXAとしては「はやぶさ2」が切られたとしても地球観測衛星に予算がつけば良い訳で,限られた財政のなか,内閣府の「準天頂衛星」の優先度が高いと評価され「はやぶさ2」が切られたという理由付けがあれば,逃げ口実になる.毎日新聞「はやぶさ2 ピンチ」の記事は,JAXA/文科省が都合の良い内容としてリークした踊らされた記事である可能性が高い...あくまで個人的見解.
生命の起源とされる有機物を含んだ試料採取を目指す小惑星探査機「はやぶさ2」計画が、延期の危機に直面していることが分かった。来年度予算編成では、東日本大震災の復興経費を捻出するため、宇宙関係予算は大幅な減額が避けられない上、国家戦略に基づく実用衛星が優先される可能性が高い。予算次第では、はやぶさ2の打ち上げが目標(14〜15年)に間に合わず、計画が形骸化する恐れもある。
【写真特集】あの感動を再び 「はやぶさ」地球帰還 微粒子は小惑星「イトカワ」のものと確認
宇宙関係予算の概算要求額は、今年度予算比5%増の総額3260億円。政府の宇宙開発戦略本部専門調査会は今夏、「日本版GPS」の実現を目指す測位衛星「準天頂衛星」の整備を宇宙政策の最重要課題と決め、内閣府が41億円を要求した。
一方で同調査会は、文部科学省が進める「はやぶさ2」(要求額73億円)などの科学衛星や陸域観測技術衛星「だいち」の後継機(同約200億円)については準天頂衛星より重要度が低いと判定した。財務省は、宇宙関係予算を、準天頂衛星や国際約束に基づく国際宇宙ステーション(ISS)に優先的に配分し、開発段階の衛星関連予算は減らす判断に傾いているとみられる。
はやぶさ2は、小惑星イトカワから昨年帰還した「はやぶさ」の後継機で、今度は有機物が多いとされる小惑星「1999JU3」から試料を持ち帰り、太陽系の生命の起源に迫る成果を狙う。総事業費は約264億円。地球と小惑星との位置関係から、打ち上げ時期は限られ、14〜15年の打ち上げを見送った場合、次は数年先となり、同様の計画を持つ米国に先を越される可能性がある。
計画を作った宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ2の予算が削られた場合の対応について検討を始めた。はやぶさ2は09年の事業仕分けで「縮減」と判定され、17億円の予算要求が3000万円に削られたが、はやぶさの成功を受けて「復活」した。11年度の予算は30億円。
財務省関係者は「新しい計画は何年間も財政負担が生じるため、安易な予算化は厳しい。(はやぶさ2の打ち上げが)どう有益なのか、国民にきちんと説明する責任がある」と言う。はやぶさ2を率いる吉川真・JAXA准教授は「来年度予算が削られ、13年度で増額がなければ間に合わない。復興はもちろん大切だが、将来につながる科学技術を進めることも日本には必要だ」と訴える。【野田武、永山悦子】
朝日新聞記者(東山正宜氏Twitter)の見解;
すいません。その(松浦晋也氏の)ブログ、何を言いたいのかさっぱりわかりません。はやぶさ2をやめんなってことは分かりますが、だから政治家にFAXしろってことなんですかね? ま、永山さんが言ってることは外れてないと思いますよ。パイは有限なので。
見ましたよ。ま、はやぶさ2っていうからキャッチーだけど、つまるところ、文科系の宇宙予算がマイナス300億円ってことじゃないですか。
少なくとも、内閣府と文科省合わせてざっくり3000億円の「宇宙関連予算」が、準天頂始めるからと言って3300億円になることは、まぁ99.8%ないでしょう。IGS予算が削られることは考えにくいので、じゃぁ、その300億円どっから持ってきますか、という話
財務省から見たらどっちも同じですよ。準天頂が始まったら、内閣府の予算が増えて文科省の予算が減るわけで RT @AvellSky はやぶさ2のライバルは内閣府の準天頂ではなく文科省の地球観測衛星網などのはず
宇宙開発評論家・松浦晋也氏ブログ
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2011/12/2-e8f0.html
松浦晋也氏Twitter;
スケジュールだけ書いておくと、今は予算案に対する財務省からの内内示の段階、ここから政治枠だの政治折衝だのがあれこれあって、正式内示が12/20から年末にかけて。内示の段階で大枠は固まって、その後の国会審議でひっくり返ることはまれ。だから今から三週間ほどがはやぶさ2の命運が決まる。
今年度で予算取れて正式スタートと思っていたのだけれど、予算がJAXA予算枠ではなく、政治が決める日本再生重点化措置の枠で取っていたのです。はやぶさ2は今年もここで戦わねばならず、それが危ないことになっているらしいです。
とにかくこれから3年は打ち上げも含めれば年間100億近くつけないと2014打ち上げでの1999JU3到達が不可能になるので、少しでも減るとその時点ではやぶさ2はアウトですね。宇宙クラスターならご存知の通り、機会を逃せば次のチャンスは2026、実質的な中止です。
和歌山大学・秋山演亮・宇宙教育研究所所長 / 特任教授のAkiakiブログ
「有人宇宙港をめぐる冒険」
「はやぶさ2」にとってライバルは内閣府から出ている準天頂ではなく、同じ文科省から出ている「地球観測衛星網の構築[227億円]」「宇宙太陽光発電システムの研究開発[4億円]」「X線天文衛星(ASTRO-H)[13.5億円]」「回収機能深型宇宙ステーション補給機(HTV-R)[9.5億円]」のはずである。
記事ではこの点をミスリードしているのではないかと僕は思う。確かに、「準天頂」VS「はやぶさ2」と書くのは、なんだか一般受けしそうで記事としては書きやすいのだろうけど、それは議論が矮小化されてしまっている。
「少なくとも今年度は、自分達は各省庁横断で予算編成をしていない。「はやぶさ2」を通したければそれはその所管省庁が強く主張をすべき」という判断をするでしょう。とすると嘆願を出す先は文科省、宇宙開発委員会、そしてJAXA宛にとなるわけですが、、、残念なことにおそらく時間が足りない。タイムリミットは結構もうすぐそこです。
一つの抜け道は、今回の予算が日本再生特別枠要望分で出ている点にあるかも知れません。すなわち、この予算の性格上、各省庁の意見よりも与党・政府がどう考えるかが重要になります。官僚と言うよりは政治家が対象って事です。
実際、与党・政府間でも「日本再生のために何を重点項目とすべきか?」との摺り合わせが、今週中に行われるとの話しを聞いています。それを受け、来週には宇宙以外の他の分野も全部ひっくるめて重点項目が決められ、それを受けて財務省が最終判断をすることになるでしょう。
そうすると、やるとしたら今週の早い内に与党・および政府、まぁとりわけ野田総理に対して、様々な声を上げるのがもっとも効果的なんだと僕は思います、ハイ。
以上から推測されるのは,「はやぶさ2」はJAXAにとっては巨額の予算が取れる地球観測衛星の都合の良い広告塔(ダシ)にしか過ぎない(実際JAXAは「はやぶさ2」よりも「地球観測衛星」などの優先度を上げて予算要求している).
JAXAとしては「はやぶさ2」が切られたとしても地球観測衛星に予算がつけば良い訳で,限られた財政のなか,内閣府の「準天頂衛星」の優先度が高いと評価され「はやぶさ2」が切られたという理由付けがあれば,逃げ口実になる.毎日新聞「はやぶさ2 ピンチ」の記事は,JAXA/文科省が都合の良い内容としてリークした踊らされた記事である可能性が高い...あくまで個人的見解.
November 16, 2010
イトカワの微粒子だった!
JunkStage記事
http://www.junkstage.com/abe/?p=310
http://www.junkstage.com/abe/?p=310
November 01, 2010
一期一会~地球衝突回避プロジェクト
我々の国際プロジェクトが朝日新聞に掲載されました。
危険な天体探して監視/地球衝突回避へ国際プロジェクト
https://aspara.asahi.com/blog/science/entry/RMMlAv4bBu
記事を執筆した朝日新聞・科学記者の東山正宜さんは、名古屋大学大学院時代の同じ研究室の後輩。昔から写真が好きで、今では奇抜な方法で都会の天体写真撮影に挑んでいる。
2010年6月に、ウーメラのビジターセンターで偶然再会してお互いに「あっ」と声を上げた!小生は、彼が科学記者になっていることを知らなかったし、彼も小生がハヤブサチームで探査を行ってきたことも知らなかった。
朝日新聞の一面を飾った東山くんの「はやぶさ地球帰還」の写真は、流石だなぁと関心した。後日、この写真の六つ切りを国立天文台の渡部潤一氏経由で頂き、台湾の自室に飾っている。
最近は、台湾の小生の携帯電話に直接国際電話が掛かってくる。名大の宇宙物理で修士号をとっているだけあって、宇宙科学全般に精通しているだけでなく、感心する程しっかりと下調べしてから取材をしてくれるので、こちらとしても非常に楽で、ついつい余計な裏話まで話してしまう^^;
人の繫がりとは不思議なもの。これからも一期一会を大切にしていきたい。
朝日新聞2010/06/14朝刊
危険な天体探して監視/地球衝突回避へ国際プロジェクト
https://aspara.asahi.com/blog/science/entry/RMMlAv4bBu
記事を執筆した朝日新聞・科学記者の東山正宜さんは、名古屋大学大学院時代の同じ研究室の後輩。昔から写真が好きで、今では奇抜な方法で都会の天体写真撮影に挑んでいる。
2010年6月に、ウーメラのビジターセンターで偶然再会してお互いに「あっ」と声を上げた!小生は、彼が科学記者になっていることを知らなかったし、彼も小生がハヤブサチームで探査を行ってきたことも知らなかった。
朝日新聞の一面を飾った東山くんの「はやぶさ地球帰還」の写真は、流石だなぁと関心した。後日、この写真の六つ切りを国立天文台の渡部潤一氏経由で頂き、台湾の自室に飾っている。
最近は、台湾の小生の携帯電話に直接国際電話が掛かってくる。名大の宇宙物理で修士号をとっているだけあって、宇宙科学全般に精通しているだけでなく、感心する程しっかりと下調べしてから取材をしてくれるので、こちらとしても非常に楽で、ついつい余計な裏話まで話してしまう^^;
人の繫がりとは不思議なもの。これからも一期一会を大切にしていきたい。
朝日新聞2010/06/14朝刊
September 25, 2010
はやぶさ講演会
以下の講演会を行います。皆様のご参加をお待ちしております。

世田谷区プラネタリウム講演会
小惑星探査「はやぶさ2」へ向けて
「はやぶさ」から何を学び何を探求していくのか
【日時】
2010年10月9日(土曜日)
18時30分 - 19時30分 (入場は,18時20分〜18時30分)
【場所】
世田谷区プラネタリウム
住所; 東京都世田谷区弦巻3-16-8
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00007490.html
【講師】
阿部新助 (あべしんすけ)
台湾・國立中央大学天文研究所/助理教授。理学博士(総研大/国立天文台)
宇宙科学研究所(現JAXA),チェコ・オンドジェヨフ天文台,
神戸大学地球惑星科学専攻などの勤務を経て現在に至る。
小惑星-彗星-流星などの太陽系小天体を専門とする。
http://nemesis.astro.ncu.edu.tw/~avell/
http://www.junkstage.com/abe/
【内容】
2005年に小惑星イトカワの探査を終えた探査機「はやぶさ」は,7年間の宇宙旅行を終えて,2010年6月に地球に戻ってきました。これまで私が行ってた「はやぶさ」搭載機器の開発,打ち上げ,イトカワ探査と,オーストラリアでの地球帰還の地上観測の様子を,世界最大の1億4千万個の星を映し出すプラネタリウムを使って紹介するとともに,地球に衝突する危険性のある天体「イトカワ」の探査から何が分かったのかを説明します。現在,地球を取り 巻く小惑星は約7千個見つかっていますが,いま研究者達が目指しているのは何なのか, そして我々は何処に向おうとしているかをお話しします。
【観覧料】
おとな;400円、こども(小中学生);100円
観覧券を当日午前9時から券売機で販売します。
先着140名です。
【お問い合わせ先】
教育センタープラネタリウム
電話; 03-3429-0780
FAX; 03-3429-0780

世田谷区プラネタリウム講演会
小惑星探査「はやぶさ2」へ向けて
「はやぶさ」から何を学び何を探求していくのか
【日時】
2010年10月9日(土曜日)
18時30分 - 19時30分 (入場は,18時20分〜18時30分)
【場所】
世田谷区プラネタリウム
住所; 東京都世田谷区弦巻3-16-8
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00007490.html
【講師】
阿部新助 (あべしんすけ)
台湾・國立中央大学天文研究所/助理教授。理学博士(総研大/国立天文台)
宇宙科学研究所(現JAXA),チェコ・オンドジェヨフ天文台,
神戸大学地球惑星科学専攻などの勤務を経て現在に至る。
小惑星-彗星-流星などの太陽系小天体を専門とする。
http://nemesis.astro.ncu.edu.tw/~avell/
http://www.junkstage.com/abe/
【内容】
2005年に小惑星イトカワの探査を終えた探査機「はやぶさ」は,7年間の宇宙旅行を終えて,2010年6月に地球に戻ってきました。これまで私が行ってた「はやぶさ」搭載機器の開発,打ち上げ,イトカワ探査と,オーストラリアでの地球帰還の地上観測の様子を,世界最大の1億4千万個の星を映し出すプラネタリウムを使って紹介するとともに,地球に衝突する危険性のある天体「イトカワ」の探査から何が分かったのかを説明します。現在,地球を取り 巻く小惑星は約7千個見つかっていますが,いま研究者達が目指しているのは何なのか, そして我々は何処に向おうとしているかをお話しします。
【観覧料】
おとな;400円、こども(小中学生);100円
観覧券を当日午前9時から券売機で販売します。
先着140名です。
【お問い合わせ先】
教育センタープラネタリウム
電話; 03-3429-0780
FAX; 03-3429-0780
August 10, 2010
8月9日誕生日-創造力-
July 06, 2010
June 21, 2010
ハヤブサ凱旋
ハヤブサお迎えをミッションを無事に終え、台湾に戻って来た。5月26日が旅立ちだったので、26日ぶりの台湾である。カプセルが届いた日にJAXA/ISAS広報室を訪れ、お宝映像の原盤も渡してきたので、今週にもJAXAからプレスリリースがでるはず。現地の砂漠から限られたネットワーク環境の中、圧縮映像を観測後15分程度で送ったのに(送信リハーサルも行っていた)、画像はすぐにアップされたものの、映像のリリースは無かった。高解像度版も、引き続き送付したけど、結局JAXAからの映像配信はなかった。NASAなどにハイライトをすっかり持っていかれて悔しい。彼らの映像よりも凄いのになぁ。。
成田からオーストラリアへのカンタス便では、往路で4万円の超過料金、帰路も荷物の計量ミスがあり、4人で30kgオーバーで約1000ドル請求された。窓口の対応もすこぶる悪かった。アデレードから積んだ荷物をシドニーで飛行機から降ろして、再軽量したら結局4人で8kgオーバーだった。向こうのミスなのに、2.5万円を支払わされた。一人たった2kgオーバーである。我々のトラブルの御陰で飛行機の出発時間も遅れた(カンタスはアホやな)。荷物の扱いも超酷くて、スーツケースも三脚も、相当に虐められた。三脚は、壊れ物扱いしてもらったのに、思いっきり落とされた形跡があり(マウントの金属部が保護カバー共々ダメージ)、ケースも壊れていた。観測機材(ケースとモニター)も破損したが、気付いたのが既に空港を出ていたという理由で、全く掛け合ってくれない。この機材ケースも相当高い場所から落とされたようである。中に入っていた世界に11台しか無いカメラが壊れていなかったのは不幸中の幸い。幸いこちらは保険でカバーされる。もう、カンタス航空は、二度と使わないだろう。ちなみに台北への帰路は、9kgオーバーの29kgだったが、何の問題も無くANA便にチェックイン。
さて、人口5人の世界の果てで過ごした10日間が、既に夢のようである。信号、舗装道路、人込みに面食らったものの、東京ですっかり現代人に戻った感じ。
観測は成功裏に終わり、ハヤブサの最期のデータも取得できたので、「ハヤブサ弔い論文」もしっかり出して行きたいと思う。
明後日から台北で国際学会。
2010 Western Pacific Geophysics Meeting
小生は火曜日の1515から Planet Formation セッションで招待講演、といってもたったの15分ぽっきり(参加費4万円は高いなぁ)。火水曜の夜は、久々の台北でまったりしたい。
成田からオーストラリアへのカンタス便では、往路で4万円の超過料金、帰路も荷物の計量ミスがあり、4人で30kgオーバーで約1000ドル請求された。窓口の対応もすこぶる悪かった。アデレードから積んだ荷物をシドニーで飛行機から降ろして、再軽量したら結局4人で8kgオーバーだった。向こうのミスなのに、2.5万円を支払わされた。一人たった2kgオーバーである。我々のトラブルの御陰で飛行機の出発時間も遅れた(カンタスはアホやな)。荷物の扱いも超酷くて、スーツケースも三脚も、相当に虐められた。三脚は、壊れ物扱いしてもらったのに、思いっきり落とされた形跡があり(マウントの金属部が保護カバー共々ダメージ)、ケースも壊れていた。観測機材(ケースとモニター)も破損したが、気付いたのが既に空港を出ていたという理由で、全く掛け合ってくれない。この機材ケースも相当高い場所から落とされたようである。中に入っていた世界に11台しか無いカメラが壊れていなかったのは不幸中の幸い。幸いこちらは保険でカバーされる。もう、カンタス航空は、二度と使わないだろう。ちなみに台北への帰路は、9kgオーバーの29kgだったが、何の問題も無くANA便にチェックイン。
さて、人口5人の世界の果てで過ごした10日間が、既に夢のようである。信号、舗装道路、人込みに面食らったものの、東京ですっかり現代人に戻った感じ。
観測は成功裏に終わり、ハヤブサの最期のデータも取得できたので、「ハヤブサ弔い論文」もしっかり出して行きたいと思う。
明後日から台北で国際学会。
2010 Western Pacific Geophysics Meeting
小生は火曜日の1515から Planet Formation セッションで招待講演、といってもたったの15分ぽっきり(参加費4万円は高いなぁ)。火水曜の夜は、久々の台北でまったりしたい。
January 05, 2010
新年快楽、旧暦とグレゴリオ暦
November 30, 2009
August 12, 2009
台湾に颱風直撃
June 26, 2009
天の川浴
June 18, 2009
台湾の温泉
May 19, 2009
April 10, 2009
April 01, 2009
地球衝突天体の発見!
JunkStage(2009/04/01)より
先週より再びハワイに来ております。ハワイ・マウイ島に建設されたPan-STARRS(パンスターズ)望遠鏡が、3月中旬より試験稼働しているからです(ニュートン4月号参照)。
我々は、MOPS(Moving Object Processing System)を使い、太陽系移動天体の同定と軌道決定を行っており、特に小生らは、MOPSが見つけた天体の中から「特異」な天体の警報を出す「MOPS Alert System」の仕事も行っています。
ハワイの望遠鏡で取得されたデータは、IPP(Image Processing Pipeline)を通してMOPSへ送られ、MOPSで処理されたデータベースは、太平洋を渡り、台湾・國立中央大學の MOPS Alert Server へ伝送され、日々発見される数百数千の新たな小天体の中から特異な天体の情報のみが、クライアント(個人のPCや電子メール)へ送られる仕組みです。謎の第9惑星Planet-Xや、太陽系の外から飛び込んで来た放物線軌道天体なども、この網に引っ掛かるようにセットしてあります。
そして今朝、小生の3G携帯に「特異天体アラート・メール」が届き、目が覚めました。
MOID < 0.005 AU というメッセージだった。
MOID とは、The Minimum Orbital Intersection Distance (最接近可能距離) のことで、地球の場合、衝突危険の可能性を評価する指標に使われます。MOID値が0.05 AU (75万km; 月まで距離の約2倍)以下 だと、地球に衝突する可能性が比較的高い天体と判定され、これらの天体のうち、直径が150m以上(絶対等級H<22等, 反射率を0.13と仮定した時の直径)の小惑星は「地球破壊危険性天体 (PHA=Potentially Hazardous Asteroid)」と定義されます。PHAは、今日現在までに1049個見つかっており、特に注意深く監視されています。
JPL(NASA) NEO Program
我々の MOPS Alert System は、PHAよりも地球に衝突する危険性が極めて高い(MOID<0.005=75,000km~静止軌道衛星の倍程度の)天体のみをピックアップして知らせてくれるように設計されています。
さて、またかと思いながら、眠気まなこでデータを見て目を疑いました。
MOID = 0.00001 AU = 1,500 km
地球半径の6400kmも小さい、つまり、地球に確実に衝突する天体 (RHO = Reliable Hazardous Object)を意味していたのです。これは、昨年2008年10月7日に地球に衝突し、先ほど隕石として発見された小惑星2008TC3 ( 資料1, 資料2 )に次ぐ RHO の発見です。すぐに、JPL-NASA、MPC(Minor Planet Center)に連絡を入れ、さらに、6時間の時差がある台湾・鹿林天文台に連絡し(ハワイが朝を迎えるとき、台湾は夜を迎える)、フォローアップ観測を実施しました。そして、衝撃の事実が明らかになったのです。小惑星2008TC3は、直径が2〜5m (絶対等級 30.9等)とミニ小惑星でしたが、今回発見された地球衝突天体の絶対等級は14.09等と非常に明るい、つまり反射率を 0.25-0.05と仮定して直径を推定すると、なんと4〜9kmにもなることが分かったのです。これは、地球全体に核の冬をもたらし、生命を根絶するに十分な大きさのインパクター(衝突天体)です。
更に、フォローアップ観測データを用い、その軌道を吟味したところ、日本(ISAS/JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ」が2005年に探査した小惑星イトカワと類似していることが分かりました。平均直径300m程の小惑星イトカワは、今回発見された小惑星の分裂天体であることが推測されます。実際に小惑星イトカワも地球の軌道に接近する近地球型天体(NEO)であり、地球への衝突確率が100万年に1回程度であること、イトカワ起源の隕石火球が存在することも分かっていました。
現在、NASA-JPLのチームと共に解析を急ぎ、地球に衝突する正確な日時と場所の特定を行っています。現時点で言えるのは、衝突するまでには、約20年の猶予があるということ。それまでに何らかの対策を行う時間があるということです。もちろん、その対策は、我々天文学者の仕事の範疇を越えています。国家レベル、そして、地球レベルでの対策が必要になります。地球を守る目的のため、世界が一致団結する「世界天文年2009」に相応しい取り組みになることが期待されます。
また、来年2010年6月には、小惑星イトカワのサンプルを捕獲した(と期待される)探査機「はやぶさ」が地球(オーストラリアの砂漠)に帰還します。分裂天体のサンプルから、親玉を倒す何らかの情報が得られることも期待されます。
さてこの小惑星は、「アベマゲドン(Abemageddon )」と命名されました。アベマゲドンは、善と悪の最終決戦が行われた場所。神とイエスが降臨し、キリスト教の教えに忠実に生きてきた善人のみを救い出し、千年王国をつくりだす、いわゆる最後の審判の場所であり、ヘブライ語で「アベルの丘」を意味します。
アベマゲドンに関する更に詳しい情報は、数日中にNASA-JPLを通じて発表があると思います。

以上、1日遅れているハワイより送る 2009年4月1日 のニュースでした。
3/22-5/1 ; ハワイ(オアフ島)滞在中。
先週より再びハワイに来ております。ハワイ・マウイ島に建設されたPan-STARRS(パンスターズ)望遠鏡が、3月中旬より試験稼働しているからです(ニュートン4月号参照)。
我々は、MOPS(Moving Object Processing System)を使い、太陽系移動天体の同定と軌道決定を行っており、特に小生らは、MOPSが見つけた天体の中から「特異」な天体の警報を出す「MOPS Alert System」の仕事も行っています。
ハワイの望遠鏡で取得されたデータは、IPP(Image Processing Pipeline)を通してMOPSへ送られ、MOPSで処理されたデータベースは、太平洋を渡り、台湾・國立中央大學の MOPS Alert Server へ伝送され、日々発見される数百数千の新たな小天体の中から特異な天体の情報のみが、クライアント(個人のPCや電子メール)へ送られる仕組みです。謎の第9惑星Planet-Xや、太陽系の外から飛び込んで来た放物線軌道天体なども、この網に引っ掛かるようにセットしてあります。
そして今朝、小生の3G携帯に「特異天体アラート・メール」が届き、目が覚めました。
MOID < 0.005 AU というメッセージだった。
MOID とは、The Minimum Orbital Intersection Distance (最接近可能距離) のことで、地球の場合、衝突危険の可能性を評価する指標に使われます。MOID値が0.05 AU (75万km; 月まで距離の約2倍)以下 だと、地球に衝突する可能性が比較的高い天体と判定され、これらの天体のうち、直径が150m以上(絶対等級H<22等, 反射率を0.13と仮定した時の直径)の小惑星は「地球破壊危険性天体 (PHA=Potentially Hazardous Asteroid)」と定義されます。PHAは、今日現在までに1049個見つかっており、特に注意深く監視されています。
JPL(NASA) NEO Program
我々の MOPS Alert System は、PHAよりも地球に衝突する危険性が極めて高い(MOID<0.005=75,000km~静止軌道衛星の倍程度の)天体のみをピックアップして知らせてくれるように設計されています。
さて、またかと思いながら、眠気まなこでデータを見て目を疑いました。
MOID = 0.00001 AU = 1,500 km
地球半径の6400kmも小さい、つまり、地球に確実に衝突する天体 (RHO = Reliable Hazardous Object)を意味していたのです。これは、昨年2008年10月7日に地球に衝突し、先ほど隕石として発見された小惑星2008TC3 ( 資料1, 資料2 )に次ぐ RHO の発見です。すぐに、JPL-NASA、MPC(Minor Planet Center)に連絡を入れ、さらに、6時間の時差がある台湾・鹿林天文台に連絡し(ハワイが朝を迎えるとき、台湾は夜を迎える)、フォローアップ観測を実施しました。そして、衝撃の事実が明らかになったのです。小惑星2008TC3は、直径が2〜5m (絶対等級 30.9等)とミニ小惑星でしたが、今回発見された地球衝突天体の絶対等級は14.09等と非常に明るい、つまり反射率を 0.25-0.05と仮定して直径を推定すると、なんと4〜9kmにもなることが分かったのです。これは、地球全体に核の冬をもたらし、生命を根絶するに十分な大きさのインパクター(衝突天体)です。
更に、フォローアップ観測データを用い、その軌道を吟味したところ、日本(ISAS/JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ」が2005年に探査した小惑星イトカワと類似していることが分かりました。平均直径300m程の小惑星イトカワは、今回発見された小惑星の分裂天体であることが推測されます。実際に小惑星イトカワも地球の軌道に接近する近地球型天体(NEO)であり、地球への衝突確率が100万年に1回程度であること、イトカワ起源の隕石火球が存在することも分かっていました。
現在、NASA-JPLのチームと共に解析を急ぎ、地球に衝突する正確な日時と場所の特定を行っています。現時点で言えるのは、衝突するまでには、約20年の猶予があるということ。それまでに何らかの対策を行う時間があるということです。もちろん、その対策は、我々天文学者の仕事の範疇を越えています。国家レベル、そして、地球レベルでの対策が必要になります。地球を守る目的のため、世界が一致団結する「世界天文年2009」に相応しい取り組みになることが期待されます。
また、来年2010年6月には、小惑星イトカワのサンプルを捕獲した(と期待される)探査機「はやぶさ」が地球(オーストラリアの砂漠)に帰還します。分裂天体のサンプルから、親玉を倒す何らかの情報が得られることも期待されます。
さてこの小惑星は、「アベマゲドン(Abemageddon )」と命名されました。アベマゲドンは、善と悪の最終決戦が行われた場所。神とイエスが降臨し、キリスト教の教えに忠実に生きてきた善人のみを救い出し、千年王国をつくりだす、いわゆる最後の審判の場所であり、ヘブライ語で「アベルの丘」を意味します。
アベマゲドンに関する更に詳しい情報は、数日中にNASA-JPLを通じて発表があると思います。

以上、1日遅れているハワイより送る 2009年4月1日 のニュースでした。
3/22-5/1 ; ハワイ(オアフ島)滞在中。
March 06, 2009
台湾GPS GARMIN
GPSを購入した。台湾国内での運転(最近車を買ったので)、日本を含む海外での運転、山歩き(玉山など台湾には、3500m以上の富士山級の山が20座以上ある)、国内外での観測の全てに万能で、かつ内部計算ソフトの精度の高い物を探したところ、GARMIN Oregon 400t が理にかなっていると分かった。
台湾メーカーの mio も検討したが、どうやらGPSの精度がGARMINより悪い。
ちなみに、GARMINは、台湾人がアメリカに渡って開発された。御陰で現在では、GARMIN最大の工場は台湾(台灣國際航電股份有限公司)にある。
GARMINのColoradoシリーズは、山歩きには向かない。Oregonシリーズがベストのようだ。
タッチスクリーン機能(Oregonシリーズのみ)
MicroSDカード仕様
高速衛星捕捉HotFixTM採用
公称バッテリー継続時間16時間
☆台湾版は、タッチスクリーンで繁体中国語を認識するので、発音が分からなくても、ナビの行き先を入れる時に便利。
☆英語のマニュアルはネットで入手可能。
http://garminoregon.wikispaces.com/Product+Information
☆情報も充実
http://tka.jp/wiki/
http://gadgetstyle.seesaa.net/article/110426037.html
問題は価格。
米国 : $600 = 59,136円
台湾 :16999 NTD = 47,774円 <--台湾Yahoo
中歴市内にある NOVA(台湾版ミニ秋葉原)に先日行ったところ(台北にもある)、16,000NTDとのこと。在庫がなかったので、入荷をお願いしておいた。
再び助っ人を連れて訪れて、店長と直接値段交渉。結果、
15500NTD = 43,561円 まで下がった。
(ちなみに卸値は、15252NTD=42,864円とのこと)。
更に、車への取り付けキット(日本国内価格 8800円)を 1600NTD=4496円。
合計 17100NTDでの予約購入に成功。更に、保護フィルムも特別サービス(無料)してくれた。
March 03, 2009
February 06, 2009
December 19, 2008
超小型衛星・台湾上陸?
今日は、東京大学の中須賀教授が中央大學の大空所で講演されたので、天文所のコロキウムをさぼって、出席してきた。
中須賀さんと言えば、日本の超小型衛星のパイオニアとして有名。
http://www.jaxa.jp/article/interview/vol25/index_j.html
JunkStage
SOLA ランキング
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中須賀さんと言えば、日本の超小型衛星のパイオニアとして有名。
http://www.jaxa.jp/article/interview/vol25/index_j.html
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December 13, 2008
スパイラル
University of California, Berkeley 教授で、元・台湾・精華大学(National Tsing Hua University)・学長、元・アメリカ天文学会・会長の Frank Shu教授をFaculty5人で囲んで昼食。フランク・シューと言えば、Density wave theory (Lin-Shu density wave theory)で有名。SOLA ランキング
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December 07, 2008
December 03, 2008
月木金-笑顔のランデブー
December 01, 2008
木星ランデブー
今日は、月と宵の明星と木星が奇麗だった。。。。
机の上もPC達がランデブー。。。
Linux(ubuntu) 1 台。Windows(XP台湾版)1 台。Mac Book Pro 2台(Tiger & Leopard)。



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机の上もPC達がランデブー。。。
Linux(ubuntu) 1 台。Windows(XP台湾版)1 台。Mac Book Pro 2台(Tiger & Leopard)。



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November 25, 2008
不思議な豆
先日訪れた、ニューヨーク自然史博物館で不思議なものを買った。
明るくすると動いて、暗いと静か。さて、その仕組みは?
明るくすると動いて、暗いと静か。さて、その仕組みは?
November 22, 2008
帰国-富士山-帰台
台湾へ戻った。途中、関東上空と富士山上空からの素晴らしい眺めを楽しめた。富士山撮影を目論んで、JALの後部右側の窓側を予約しておいた。しかし、噴火口の中まで見えるほど「真上」を通過するとは思っていなかった。機内でも「右手に富士山が見えます」というアナウンスがあった。富士山の勇士を見て、エネルギーをもらった。
さて、台灣南部の高雄や台南はハワイと緯度が同じ22度で、トロピカルな気候だ。一方、台北は北緯24度なのだがそれなりに寒いのに驚いた。昨日までは15℃ほどで、コートとマフラー姿の人々が行き来していた。部屋には冷房設備しかないので、ヒーターが必要な予感。一転、今日は27℃もあり半袖で過ごしている。やはり、南国である。
夏威夷(ハワイ)で3ヶ月間を過ごしたが、ここ台灣での生活の方が、何故か「日常」を感じる。春頃は、1台湾ドル(NTD)=3.8円だったのが、今は、1NTD = 2.8円。台灣に資本を移した貯金を日本円に換算すると悲しくなる現実 (単純に、380万円が280万円になるのと同じ)。
さて、滞っていた自分の研究を再開しますかね。




さて、台灣南部の高雄や台南はハワイと緯度が同じ22度で、トロピカルな気候だ。一方、台北は北緯24度なのだがそれなりに寒いのに驚いた。昨日までは15℃ほどで、コートとマフラー姿の人々が行き来していた。部屋には冷房設備しかないので、ヒーターが必要な予感。一転、今日は27℃もあり半袖で過ごしている。やはり、南国である。
夏威夷(ハワイ)で3ヶ月間を過ごしたが、ここ台灣での生活の方が、何故か「日常」を感じる。春頃は、1台湾ドル(NTD)=3.8円だったのが、今は、1NTD = 2.8円。台灣に資本を移した貯金を日本円に換算すると悲しくなる現実 (単純に、380万円が280万円になるのと同じ)。
さて、滞っていた自分の研究を再開しますかね。




November 17, 2008
ムーンライト・サーフィン -然らばハワイ-
November 05, 2008
October 27, 2008
はじめての海外、はじめての国境突破
October 24, 2008
セロテープで地震予知
『Nature』10月23日号に面白い論文が表紙を飾り掲載された。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の2人の研究者が、X線を生成するという目的のためだけに、1秒間に3センチの速さで粘着テープを真空中で引き出す装置を開発したのだ。
セロテープからは、本当にX線が生成される。
粘着テープは、暗い部屋のなかで勢いよく剥がすと発光することが以前から知られている。Nature誌によると、研究チームは、粘着テープの摩擦ルミネセンス特性を調べて、真空中で粘着テープをはがしたときに解放されるエネルギーが、X線領域にまで広がっているのを観測。この結果を受けて、市販の『スコッチテープ』をはがす際の発光をX線源として撮影することを目的とした専用の実験装置を開発した。なお、十分なX線量を得るためには真空中で実験を行う必要があり、一般の人が普通の環境でテープを剥がしてもX線被爆を起こすことはない。
らしい。現在のトライボロジー(摩擦学)の理論では、生成されるエネルギー量を完全には説明できないそうだ。2つの表面の接触面における電子の振る舞いに関する研究に役立つみたい。
この理論、地震予知に使えないかなとふと思った。摩擦ルミネッセンスでX線領域までのエネルギーが簡単に生成されるならば、地震断層でも相当量のエネルギーがX線から電波まで発生しているはず。蛍光反応する装置により、地震発生前の断層の摩擦をキャッッチできるのではないだろうか?
October 23, 2008
アメリカ天文学会でエネルギー充填
October 10, 2008
ノーベル賞に思う
October 08, 2008
イグノーベル賞・日本人受賞!
日本はノーベル賞受賞に沸き立っていると思うが、小生は、イグノーベル賞 (Ig Nobel Prize)の方がもっと気になる。イグノーベル賞 (Ig Nobel Prize) とは「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞であり、「ノーベル賞」よりも難しいと言われる。
さてさて、2008年度のイグノーベル賞受賞者が発表された。
http://improbable.com/ig/winners/#ig2008
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October 07, 2008
本日, 小惑星が地球に衝突!
本日午前中(11:46 日本時)に、小惑星が地球に衝突します!場所は、スーダン北部。
しかし、直径3メートルのミニ小惑星なので、そのほとんどが、地球大気突入で蒸発します。一部は、隕石として地上に落下するかもしれません。アフリカ東部で派手な流星ショーが見られるでしょう。
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September 25, 2008
虹の彼方へ。。。
September 13, 2008
LHC-ブラックホールの考察-地球を救え-
欧州原子核研究機構CERN(欧州原子核研究機構)がスイス・ジュネーブ郊外にフランスとの国境をまたいで設置した世界最大の衝突型加速器「大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider; LHC)」が2008年9月10日に稼動開始。

LHCは7TeVまで加速した陽子を正面衝突させることが可能な世界最大の衝突型円型加速器。副産物で生成される可能性があるブラックホールを物理的に考察してみる。
自殺者まで出たそうだが,こんなことにはならないことを祈る↓^^;
7TeV(テラ電子ボルト; テェヴ=7E12eV)は温度に換算すると, 1eV=11604 K(約1万度)なので, 10兆京度(10^17度)ほど。これは, ジュールに換算すると「0.016ジュール」, カロリーだと0.07カロリー。つまり,0.07グラムの水を1℃温めるエネルギーに過ぎない。こんな極小エネルギーなので,例えブラックホールが出来たとしても影響はないはず。
ブラックホールが生成されても,ホーキング博士の理論(ホーキング放射; Bekenstein-Hawking radiation)により, 陽子質量ぐらいの微小なブラックホールではこのホーキング輻射が卓越していて, 加速度的に質量とエネルギーを瞬時に失い消滅する。いわゆる「ブラックホール蒸発」。その時間を見積ってみる;

ブラックホールは,ホーキング輻射理論により, あたかも温度Tの黒体のように振る舞うので, ブッラクホール放射は温度Tで次のように表せる;
T = h' c^3 / (8πkGM)
h' = h/2π=1.054571628e-34 J s: プランク定数
c = 2.99792458e8 m/s: 光速
k = 1.3806504 e-23 J/K: ボルツマン定数
G = 6.67428e-11 m3/kg/s2: 重力定数
M : 質量
回転していない質量Mのブラックホールの大きさは, シュバルツシルド半径 r = 2GM/c^2 で表せるので, ステファン・ボルツマンの法則(P=AεσT^4)を適応し,
A: ブラックホールの表面積
ε: 放射係数 = 1.0 (完全黒体)
σ = 5.670400e-8 J/s/m2/K4: ボルツマン定数
ブラックホールからのエネルギー放射量Pは次のように求まる;
P = 4πr^2 εσT^4 = 1/15360 x hc^6/(πG^2M^2)
太陽質量(M=2x10^30 kg)のブラックホールの場合, P=10^-28 ワットと極めて小さい放射しかしない。一方, 陽子質量(M=1.67262e-27kg)では, 1.28 x 10^86 ワット。これは,東京都の10^79年分の電力消費量に相当する。もちろん,放射時間が非常に短いため,このエネルギーの恩恵には残念ながら預かれない。
上式とアインシュタインの質量とエネルギの式: E=Mc^2 より, ブラックホールの消失までの時間tは,次式で表せる。
t=5120πG^2M^3/(hc^4) 秒
陽子の場合;
t = 3.9 x 10^-97 秒 = 1.2 x 10^-104 年
これは,光速でさえたった 1 x 10^-87 cmも進むことしかできない極短時間でブラックホールが蒸発することを意味する。
ちなみに太陽がブラックホールになったとすると,
t = 2 x 10^67 年 >> 宇宙年齢(1.37 x 10^10年)
宇宙年齢(137億年)よりも 10^57年も寿命が長い(なかなか蒸発しない)ことになる。計算結果を分かりやすく図にしてみた。
ゆえに, 例えLHCの陽子衝突実験でブラックホールが生成されたとしても, 瞬時にして消滅するので全く影響はない。
むしろ,それは新たな科学の発見であってワクワクするよね。
ちなみにホーキング博士は,
「理論上はLHCの加速器を使えば、ヒッグス粒子の検出を行うことができることとなるわけだが、仮にLHCでヒッグス粒子の検出ができなかった場合、これまでの理論的枠組みの何かが間違っていたこととなり、ヒッグス粒子の検出ができない方が、面白い結果を生み出すのではないかと考えている」とした上で「LHCではヒッグス粒子の検出はできない方に100ドルを賭けたい。LHCでブラックホールが出来る可能性は1%以下だ」
とBBCラジオ番組で発言している。
たった100ドルぽっちしか掛けていないので, ヒッグス粒子は受かる可能性大ってことだな?
(小生の専門は太陽系なので<--言い訳)以上の見積もりには,一切の責任を負いませんので悪しからず。
(地球が無くなるような大きな間違いはないことは確か)

LHCは7TeVまで加速した陽子を正面衝突させることが可能な世界最大の衝突型円型加速器。副産物で生成される可能性があるブラックホールを物理的に考察してみる。
自殺者まで出たそうだが,こんなことにはならないことを祈る↓^^;
7TeV(テラ電子ボルト; テェヴ=7E12eV)は温度に換算すると, 1eV=11604 K(約1万度)なので, 10兆京度(10^17度)ほど。これは, ジュールに換算すると「0.016ジュール」, カロリーだと0.07カロリー。つまり,0.07グラムの水を1℃温めるエネルギーに過ぎない。こんな極小エネルギーなので,例えブラックホールが出来たとしても影響はないはず。
ブラックホールが生成されても,ホーキング博士の理論(ホーキング放射; Bekenstein-Hawking radiation)により, 陽子質量ぐらいの微小なブラックホールではこのホーキング輻射が卓越していて, 加速度的に質量とエネルギーを瞬時に失い消滅する。いわゆる「ブラックホール蒸発」。その時間を見積ってみる;

ブラックホールは,ホーキング輻射理論により, あたかも温度Tの黒体のように振る舞うので, ブッラクホール放射は温度Tで次のように表せる;
T = h' c^3 / (8πkGM)
h' = h/2π=1.054571628e-34 J s: プランク定数
c = 2.99792458e8 m/s: 光速
k = 1.3806504 e-23 J/K: ボルツマン定数
G = 6.67428e-11 m3/kg/s2: 重力定数
M : 質量
回転していない質量Mのブラックホールの大きさは, シュバルツシルド半径 r = 2GM/c^2 で表せるので, ステファン・ボルツマンの法則(P=AεσT^4)を適応し,
A: ブラックホールの表面積
ε: 放射係数 = 1.0 (完全黒体)
σ = 5.670400e-8 J/s/m2/K4: ボルツマン定数
ブラックホールからのエネルギー放射量Pは次のように求まる;
P = 4πr^2 εσT^4 = 1/15360 x hc^6/(πG^2M^2)
太陽質量(M=2x10^30 kg)のブラックホールの場合, P=10^-28 ワットと極めて小さい放射しかしない。一方, 陽子質量(M=1.67262e-27kg)では, 1.28 x 10^86 ワット。これは,東京都の10^79年分の電力消費量に相当する。もちろん,放射時間が非常に短いため,このエネルギーの恩恵には残念ながら預かれない。
上式とアインシュタインの質量とエネルギの式: E=Mc^2 より, ブラックホールの消失までの時間tは,次式で表せる。
t=5120πG^2M^3/(hc^4) 秒
陽子の場合;
t = 3.9 x 10^-97 秒 = 1.2 x 10^-104 年
これは,光速でさえたった 1 x 10^-87 cmも進むことしかできない極短時間でブラックホールが蒸発することを意味する。
ちなみに太陽がブラックホールになったとすると,
t = 2 x 10^67 年 >> 宇宙年齢(1.37 x 10^10年)
宇宙年齢(137億年)よりも 10^57年も寿命が長い(なかなか蒸発しない)ことになる。計算結果を分かりやすく図にしてみた。

ゆえに, 例えLHCの陽子衝突実験でブラックホールが生成されたとしても, 瞬時にして消滅するので全く影響はない。
むしろ,それは新たな科学の発見であってワクワクするよね。
ちなみにホーキング博士は,
「理論上はLHCの加速器を使えば、ヒッグス粒子の検出を行うことができることとなるわけだが、仮にLHCでヒッグス粒子の検出ができなかった場合、これまでの理論的枠組みの何かが間違っていたこととなり、ヒッグス粒子の検出ができない方が、面白い結果を生み出すのではないかと考えている」とした上で「LHCではヒッグス粒子の検出はできない方に100ドルを賭けたい。LHCでブラックホールが出来る可能性は1%以下だ」
とBBCラジオ番組で発言している。
たった100ドルぽっちしか掛けていないので, ヒッグス粒子は受かる可能性大ってことだな?
(小生の専門は太陽系なので<--言い訳)以上の見積もりには,一切の責任を負いませんので悪しからず。
(地球が無くなるような大きな間違いはないことは確か)
August 14, 2008
一瞬帰国〜あなたに逢いに行きます〜
8月14日台灣を発つ。オリンピック野球「台灣vs日本」の試合を母国で観戦するためでなはなく,「あなた」に逢う為!
チェコ国境に近いドレスデンで恋に落ちた「あ・な・た」を追い続け、早4年が過ぎた。
フランス・パリのエッフェル塔爆破予告事件に巻き込まれながらもルーブルで再会を果たした。
しかし、再会の約束を誓ったその年のクリスマス・イヴに、フランクフルトで振られた小生の衝撃は大きかった。その後、リックリックハウゼンの混浴スパで癒された。
あなたが居ないことを知りながらもシュコダで訪れたウィーン。憂愁の心は、小澤征爾のオペラで癒された。
そして、シュコダで往復1200kmをフランクフルトまで走りきり、待ちに待った春の再会!その後、ポンコツ車が高速道で動かなくなり、レッカーでプルゼニュの町へ移動するハプニングもあったが、満足のいく旅だった。
更に、飾り窓を横目にアムステルダムであなたと再会。
ついには、あなたの故郷デンハーグを訪れ、二人で至福の一時を過した。ついでに、欧州サッカー・コンフェデ杯「日本 vs ブラジル」も楽しんだ。
2006年夏には、復興を成し遂げ世界遺産に登録されたドレスデンを訪れ、愛を誓った。結局ドレスデンでは、3回、いや4回は逢ったかな?
その後、奇遇にも上野でばったり逢い、ある時はワシントンDCで、ある時は北アイルランドで吠え、アイルランドのダブリンで、ケルズの書を抱え二人で向き合った。
そして、この夏、あなたと東京で再会できる!
2008年夏,東京デート
あなたの全て(100%)を知る時ももうすぐ!!
※盗作作品を除いて
そして俺は、18日のJAL便で3ヶ月間,夏威夷武者修行の旅路へつく。。。。
チェコ国境に近いドレスデンで恋に落ちた「あ・な・た」を追い続け、早4年が過ぎた。
フランス・パリのエッフェル塔爆破予告事件に巻き込まれながらもルーブルで再会を果たした。
しかし、再会の約束を誓ったその年のクリスマス・イヴに、フランクフルトで振られた小生の衝撃は大きかった。その後、リックリックハウゼンの混浴スパで癒された。
あなたが居ないことを知りながらもシュコダで訪れたウィーン。憂愁の心は、小澤征爾のオペラで癒された。
そして、シュコダで往復1200kmをフランクフルトまで走りきり、待ちに待った春の再会!その後、ポンコツ車が高速道で動かなくなり、レッカーでプルゼニュの町へ移動するハプニングもあったが、満足のいく旅だった。
更に、飾り窓を横目にアムステルダムであなたと再会。
ついには、あなたの故郷デンハーグを訪れ、二人で至福の一時を過した。ついでに、欧州サッカー・コンフェデ杯「日本 vs ブラジル」も楽しんだ。
2006年夏には、復興を成し遂げ世界遺産に登録されたドレスデンを訪れ、愛を誓った。結局ドレスデンでは、3回、いや4回は逢ったかな?
その後、奇遇にも上野でばったり逢い、ある時はワシントンDCで、ある時は北アイルランドで吠え、アイルランドのダブリンで、ケルズの書を抱え二人で向き合った。
そして、この夏、あなたと東京で再会できる!
2008年夏,東京デート
あなたの全て(100%)を知る時ももうすぐ!!
※盗作作品を除いて
そして俺は、18日のJAL便で3ヶ月間,夏威夷武者修行の旅路へつく。。。。
August 06, 2008
ベルリンで生まれた原爆 -Hiroshima-
お薦めの一冊「ドイツの原子力物語(外林秀人&外山茂樹訳編著)」
原爆の灯火はアメリカではなく,実はドイツで産声をあげたことを知る人は少ないと思う。今日,ベルリンの日本大使館の近くには,追悼の意を込めた「広島橋(近年改名されて広島橋になった)」がある。
ミネルバの梟は黄昏とともに飛ぶ。。。。。
追伸,長崎原爆記念日は,小生の誕生記念日でもある。
原爆の灯火はアメリカではなく,実はドイツで産声をあげたことを知る人は少ないと思う。今日,ベルリンの日本大使館の近くには,追悼の意を込めた「広島橋(近年改名されて広島橋になった)」がある。
ミネルバの梟は黄昏とともに飛ぶ。。。。。
追伸,長崎原爆記念日は,小生の誕生記念日でもある。
July 15, 2008
査証visaに思う
July 05, 2008
Pan-STARRS パン・スターズ
April 09, 2008
台彎/中大天文所鹿林天文台

2008年4月;小惑星1999JU3(はやぶさ2ターゲット天体)の観測主砲の1m望遠鏡。これから2m望遠鏡(西村製)の建設が始まる。
ドームは、手作り。ケーブルカーで運んで制作したとのこと。
天文台は標高2900m。雲海が広がる。
シーイングは0.92秒(ハワイ並み)で、良質データが取得できた。 台東の花蓮の町灯りで東の空が明るい。
夏の大三角。織姫、彦星 = 織女、牛郎
薄明の天の川。
明け方にニイタカ山(標高3952m)の山頂へ向かうパーティーのヘッドライト列。この夏か秋にニイタカ山(玉山)に登るため、語学、体力作り、山岳パーティー入会が必須だ。
帰路に寄った、嘉義(チャーイー)では、名物の鶏肉飯(チーローハン)を食す。
高鐵(カオティエ;台湾新幹線)に乗車。April 02, 2008
January 25, 2008
火星人に遭いたい
NASAの火星探査ローバ「Spirit」が2007年末に撮影した画像に、人らしき物体が映っていることが発表された人影。

火星で有名なのは、1976年にRichard Hoaglandが指摘した、人面岩。
人面岩は、その後、別の角度から撮影されて、単なる陰の影響と分かった。
その後、2004年に密かに「バカボンのパパ」に変身していることはまり知られていない。

人間の脳は、本能的に顔や人体に似た図形を探すことに長けているいる。心霊写真がいい例で、森などの複雑な風景を撮影すれば、必ず人面ライクな図形が見つかる。
人類が月に立っていないという話もそうだが、マスコミを見ていると、こんな写真1枚だけで、惑星科学を疑似科学(UFOとか)にでっち上げてしまう勢いがあるんで怖い。
そんなニュースより、今日は、地球にかなり接近する小惑星のニュースがNASAから発表された!
2007年10月11日に発見された小惑星「2007 TU24」、大きさは、150〜610mと見積もられている。この小惑星は、1月29日の17:33(日本時間)に、地球から距離537,500kmの地点を通過する。これは、2027年までの間で、最も地球に接近する既知の小惑星である。このサイズの近地球型小惑星(NEAs)は、約7千個と見積もられていて、約5年ごとに地球に接近していて、約3万7千年ごとに地球にぶつかると見積もられている。実際は、もっと多いかもしれない。現に、2029年に静止衛星軌道まで近づく小惑星アポフィスは、次の回帰の2035-6年に地球にぶつかる可能性が否定できていない。
January 12, 2008
再結合
太陽は11年サイクルで極大極小を繰り返しているが、次の24サイクルが始まった。先行黒点(S)と後行黒点(N)の磁場の極性が反転したから。
太陽内部は、非一様回転(差動回転)しているので、トロイダル磁場が形成される。この磁場が、11年で太陽内部を確か7〜8回転巻き付く。最終段階で、太陽の赤道近くの磁力線が再結合(リコネクション)して、逆極性の新たな双極子磁場が形成される。元の極性の戻るのに更に11年かかるので、太陽は22年の周期性を持つと言える。一方、地球の磁場は、コアのダイナモにより生成されており、約1億年の周期で北極と南極が入れ替わる(海底のマグネタイトなどの磁性の向きに記録されている)。地球の内核は、自転軸とおよそ11度程度の傾斜角が保たれて自転しながら首振り運動していて、傾斜を深めて行き、最終的に地球磁場のN-S 極が180度逆転する。真の北と方位磁石の北がずれているのはよく知られているが、この角度(偏角)が年々変化するのは、この為。日本だと偏角は約7度。
更に凄い映像がこれ!
太陽風観測衛星「ステレオ」が、エンケ彗星のプラズマの尾を引きちぎる様子を捉えた。昔から、彗星の尾が千切れる原因として、「太陽風動圧説(動圧がリコネクションを起こす)」と「磁気中性面説(中性面の通過でリコネクションが起きる)」がある。太陽からのコロナ質量放出(CME)が、彗星周りの太陽風動圧を上げて、リコネクションを引き起こした。磁気中性面の通過が無ければ、前者の説が支持される。
偉大なり磁場!
さて、サイクル24の予想活動グラフを見ると、サイクル23よりも大きくなっている(図1)。探査機「はやぶさ」が地球に帰還する2010年上半期頃は、相当ヤバくなっているなぁ。。。。
火星に小惑星衝突?
1月30日に小惑星2007 WD5が火星に衝突する確率。12月21日発表では、1.3%(1/75)。
12月28日には、3.9%(1/25)に上昇!
衝突時刻は日本から観測可能。
1月8日に、2.5%(1/40)にちょっと下がって、
1月9日現在の衝突確率は、随分下がって、0.01% = 1/10,000
これは、航空機に乗って墜落死する確率にほぼ匹敵する。
つまり衝突はまずあり得ない。
1月30日21時00分(日本時間)に、火星中心から2万6千km(火星半径の7倍)の位置を通過する計算。99.7%の確率で、火星表面から4千km以内に近づかない。
http://neo.jpl.nasa.gov/2007wd5/
つまらん!
月面衝突閃光に近い観測が可能だと思っていたのだが。。。
衝突閃光の明るさや継続時間から、インパクターの密度(サイズは地上観測データを引用)、発光効率、形成されたクレータ・サイズなどの推定が可能。月と異なるのは、火星には大気があるので、インパクト直前(数秒前)に、流星(ablation)発光が観測されるかもしれない点。1994年のS-L9彗星の木星衝突みたいな現象がまたないかなぁ。。。
米国ハワイ大学のPanSTARRS計画では、今後数年以内に1km以上の地球接近型小惑星(NEA)の99%を見つけ出す。台湾中央大学・鹿林天文台に建設される2-m望遠鏡は、PanSTARRSのフォローアップを行い、軌道を正確に決める重要な役割を果たす。
ちなみに、「人が生涯で死亡する要因の確率」と比較すると、
バイク事故死 1/100
殺人 1/300
火事 1/800
銃撃 1/2,500(米国)
感電死 1/5,000
飛行機墜落 1/20,000
小惑星(隕石)衝突 1/25,000(地球)
大洪水 1/30,000
竜巻 1/60,000
動物に噛まれて死亡 1/100,000
花火で死亡 1/100万
中毒死 1/300万
上から選べって言われたら、隕石に当たって死ぬのがいいかなぁ。。。。
たとえばこんな満天の星の夜、たとえば討ち死にをしたくなる by 中島みゆき
January 07, 2008
December 27, 2007
世界初!ふたご座流星群による月面衝突閃光をとらえる
【2007年12月25日 国立天文台 アストロ・トピックス(355)】
閃光4(石田正行氏撮影)

2007年12月14、15日の夜、ふたご座流星群の流星体によるとみられる月面衝突閃光の検出に、日本の観測者らが成功しました。しし座流星群、ペルセウス座流星群に伴う閃光については、多地点からの同時観測によってその存在がすでに確実になっていますが、ふたご座流星群については1地点からの観測は報告されているものの、信頼性の高い多地点同時観測は今回が世界で初めてとなります。
続きを読む
閃光4(石田正行氏撮影)

2007年12月14、15日の夜、ふたご座流星群の流星体によるとみられる月面衝突閃光の検出に、日本の観測者らが成功しました。しし座流星群、ペルセウス座流星群に伴う閃光については、多地点からの同時観測によってその存在がすでに確実になっていますが、ふたご座流星群については1地点からの観測は報告されているものの、信頼性の高い多地点同時観測は今回が世界で初めてとなります。
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November 06, 2007
October 15, 2007
ジャンダルム
数年前に穂高で出会った写真家(中村史氏)に頂いたジャンダルムの夕景 詳しくは、写真集「穂高連峰とジャンダルム」に掲載。「どうして山に登るのか?」と聞かれ、「そこに山があるからだ!」と答えたのは、有名な登山家マロニーの言葉である。
「どうして山に登るのか?」と聞かれ、「そこに山があるからじゃない。ここに、俺がいるからだ!」と答えたのは、「神々の山嶺」の夢枕獏。
「どうして山に登るのか?」と聞かれたら、僕は何と答えるだろう。
まあ、上記の方々とはレベルが余りにも違いすぎるので、同列の言葉を並べることはできないが、「非日常で自分を試すため」とでも答えるだろうか。
日常生活から離れ、孤独な状況で物思いに耽ることを求め(実際、そんな肉体的な余裕すら無くなるのだが)、非日常的な山へ身を投じる。敢えて重い荷を背負い、重力に逆らって険しい縦走路を登ることは、ある意味自虐的行為だが、達成感という至極の快感を得られる。
「山」を「宇宙探査」に置き換えても同じような達成感がある。
まあ、いろんな期待をしながら、秋の山に登った訳である。
3千メートル級は、昨秋に登ったスロベニアの最高峰「トリグラフ(Triglav)」以来である。
(新穂高→西穂独標識ー西穂高ー赤石岳ー間ノ岳ージャンダルムー奥穂高ー涸沢→上高地)
「ジャンダルム」、なんていい響きだろう。最前線を開拓するパイオニアに相応しい険しい岩山だ。西穂山荘を出発して約6-7時間を経てようやくその岩山の上を制した。誰もいないそこからの景色は最高だった。天に突き刺す槍ヶ岳(3180m)と視線を並べ、日本で第三の高峰・奥穂高(3190m)の山頂もすぐそこに見え、山頂に大挙する登山者達の熱い視線すら感じる。
ジャンダルム(フランス語で憲兵。転じて前衛峰の意)は、奥穂高岳西部にある岩稜であり、標高は3163m。西穂高岳との縦走路途上にある。 大きく天を突く特異な形から山岳写真の被写体としてよく選ばれる。また、ジャンダルムを登ることはザイル等の登攀器具を使わない一般登山としては本格的な経験・技術が求められる。
ジャンダルムからの下りの道を間違えて、垂直の崖を途中まで降りてしまった小生は、ザイル無しでは進めないということに気がつき、何とか登り返して再びジャンの頂上へ戻った(次回はザイルがあれば、反対側に降りられそう)。結局、登山道が巻いていることを知り、ジャンをあとにした。ナイフリッジと鎖が足れる垂直の壁をよじ登り、ロバの耳を越え、ジャンを横から見つめるピークに辿り着いた小生は、極度に疲労困憊した体を横たえた。遠くに槍、真横にジャンの絶景の中で寝た。
30分ほどすると、身軽なおじさんが奥穂の方からスタコラとやってきた。片手には、ペンタックスの6x7と55mmレンズを持っている。気さくなおじさんと僕は、暫く、ジャンダルムの話題に花を咲かせた。小生が西穂から来たというと、「そりゃー頑張った!」と酷く褒めてくれた。涸沢にテントを張っていて、ここまで写真を撮りにきたそのおじさんは、定年後に山(特にジャンの写真)を楽しむ地元(諏訪)の方だった。おじさん情報によると、涸沢でテントを張るよりは、上(穂高山荘)に居た方がいいというので、小生は予定を変更して、今宵のテントを穂高岳山荘上部に張ることにしたのである。
そのおやじさんの背中を追って馬ノ背を越え、奥穂高までごいっしょした。そこでお別れしたのだが、翌日そのおやじさんとは、涸沢から上高地へ下るパノラマコースの稜線で再会。これはもう何かの縁ということで、名刺を差し上げた。後日必ず写真を送ってくれると約束してくれた。孤独を求めて山に来た小生だが、こういう出会いはとっても嬉しい。
その夜、皆が寝静まった頃にテントから起き出して、ジャンの上に被さる銀河を楽しんだ。(左:西穂山荘テント場からの天の川。右:穂高山荘へリポートからの天の川)
瞬き一つの間の一生、僕たちはみんな一瞬の星、
瞬きもせずに息をする事さえ惜しむかのように求め合う

下山途中の涸沢の紅葉は、今年はまだ少し早かったが、それでも十分に秋の景色を堪能できた。
中畠新道分岐から奥又白池への険しい悪路を見上げると、「氷壁」を登って行った彼らの闘志を思い起す。「氷壁」の舞台となった徳沢園は、多くのテントで賑わっていた。再び日常に戻ってきた。
July 21, 2007
サイエンスカフェ神戸スペシャル
http://scicafe.h.kobe-u.ac.jp/
「月面衝突発光」地上観測と月探査衛星セレーネ搭載のα線計測器ARDとのコラボ観測提案。
http://selene.tksc.jaxa.jp/ja/equipment/cps_j.htm
未だによく分かっていない月面発光現象「LTPLunar Transient Phenomena)」。月内部からの噴出物によるものなのか、メテオロイドの衝突によるものなのか、あるいは両者によるものなのかを、地上観測と月探査衛星「かぐや」で解明する。
地上観測は、高校生の観測網を組んだキャンペーンを行う計画。望遠鏡を持つ高校生(部活、個人問わず)に、我々から撮影カメラを提供して、2007年「ふたご座流星群」をターゲットに観測を行う。
月面の暗部に衝突する「ふたご座流星群メテオロイド」の発光を、地球と月衛星から観測を行い、LTP現象の解明に貢献する。
写真−1:「かぐや」ARDに関わる神大の伊藤真之先生。
写真−2:参加した女子高生と伊藤先生(中央)&ソラ(右端)。
写真−3:参加した男子高生と。
















